実際に都内で「キアニーナ牛」を提供している一流シェフに、キアニーナ牛の魅力について教えてもらいました。
今回協力してくれたのはこの方
井上 裕基シェフ
キアニーナ牛の故郷イタリア政府の公認レストランとしても名高い、東京・広尾の一軒家レストラン『ラ・ビスボッチャ』の料理長。イタリアへの強い憧れからシェフを志した。
―― キアニーナ牛の魅力を教えてください!
和牛とは違って、脂身が少なく、肉の味がとても強いことですね。「赤身」の旨味がすごくて、あと、とても噛み応えがあります。
―― 柔らかくないんですか?
日本人は、牛肉は柔らかいほどいいという風潮ですが、イタリアをはじめ、海外では必ずしもそうではなくて。噛んでいると汗が出るほどの噛み応えがあるのが特徴です。
―― キアニーナ牛は、イタリアでも高級牛として扱われているんでしょうか?
そうですね。偽ブランドも出回る程です。日本でいう「松坂牛」のような存在というとわかりやすいでしょうか。
―― なるほど。日本ではあまり有名じゃないと思いますが。
日本でキアニーナ牛が解禁になったのは、ごく最近で、2017年の年末くらいなんです。
―― そんなに最近なんですね!キアニーナ牛は「牛の王様」というのは本当ですか?
はい。大きさがとにかくすさまじくて。キアニーナ牛って実際に対面すると、距離感に違和感を覚えるほど大きいんです。ここ最近で一番大きいキアニーナ牛の個体は、体重が1.8トンもありました。
あとは体がとても白くて。フィレンツェのお祭りでも町の中を練り歩く神聖なシンボルとして扱われているんです。
―― 体が大きくて白いから王様に?
あと、歴史もすごいです。あのメディチ家も愛していたそうですよ。
―― メディチ家!歴史的にイタリアで愛されていたのですね。シェフと、キアニーナ牛との出会いはいつ頃でしょう?
8年前にイタリアで初めて食べました。その時は、生焼けで肩透かしでしたが…。
―― 生焼けは辛いですね。
でも、キアニーナ牛って、実際焼くのが難しいんです。キアニーナ牛のことをわかっていないとうまく焼けなくて。薪と炭でじっくり焼くのですが、1kgの大きさだとだいたい30分以上かかります。
―― キアニーナ牛のカロリーはどうでしょう?
タンパク質で、和牛なんかよりは全然低カロリーでしょうね。
―― ということは、「M-1ヘルシーの法則」にもぴったりですね!
何ですかそれは?
―― M-1グランプリの副賞にキアニーナ牛が選ばれたとお聞きした時のご感想は?
最初、電話で聞いたのですが、何かの間違いかと戸惑いましたよ(笑)「よくわからないので、企画書を送ってくれ」ってお返事して。
―― 今改めてどう思われますか?
キアニーナ牛は、牛肉の王様なので、死闘を繰り広げて栄冠を掴んだM-1グランプリの王者へのご褒美には確かにふさわしいと思いました。
―― シェフにそう言ってもらえると、自信をもってM-1王者にプレゼントできます。M-1グランプリをご覧になったことは?
ありますよ。実は、幼稚園からの幼馴染が、「ニューヨーク」という漫才師で…。
―― なんと!そんなところでもキアニーナ牛とM-1グランプリは繋がっていたのですね。
はい…。まぁ、そうなのかもしれません。
―― 最後に見事優勝をしてキアニーナ牛を獲得したコンビにメッセージをお願いします。
優勝おめでとうございます!うまみが強くて、噛み応えがあり、いつまでも味が出続ける、キアニーナ牛のような漫才師をこれからも目指してください。
こういうことでいいんですかね?
―― バッチリです。ありがとうございました!
イタリア政府公認レストラン ラ・ビスボッチャ
http://labisboccia.tokyo/